今日clubhouseのお悩み質問で、麻酔について話題になりました。
高齢の動物は麻酔がかけれない???→→→必ずしもそうではありません。
もちろんご指摘の通りで年齢が上がるほど細胞は衰えていきます。これは事実で現実。
しかし麻酔をする際に重要なのは実年齢よりからだ年齢です。持病、基礎疾患があるかどうか、その持病により身体に悪影響があるかどうかが最も重要です。
聴診で心雑音の有無、血液検査で肝臓・腎臓など客観的に数値で評価、レントゲン、お腹の超音波検査などでリアルタイムな画像評価。こういった検査が有効かと思います。
からだ年齢をある程度把握できれば、麻酔で気をつけるところもわかるし、持病にあった麻酔を選択し安全性を高めることも可能だと思っています。
一般に、わんちゃんの麻酔リスクは約1/1000、うさぎは1/100、鳥は1/10といわれています。
わんちゃんの麻酔リスクは人が交通事故に遭遇するよりも確率は低いのです。
さて、そうは言っても自分の子に麻酔をかける場合そんな確率で決めれるほど冷静にはなれないと思います。私も家のオスうさぎは去勢手術は特に困った症状はないので麻酔は怖いし実施してません。ただしその麻酔の処置に何かメリットがある場合は麻酔します。
要はメリットとデメリットを天秤にかける必要があり『1/1000の麻酔リスクで得られるメリットはなんなのか』をどうぶつ目線で考えることだと思います。動物が話せたら話は早いですが、そうもいかないので飼い主さんが本人の望みをくみとってあげる必要があります。
麻酔をするのも選択ですが、麻酔をしないということも選択なのです。
麻酔を実施したら100%治る病気があるとします。麻酔をしない場合は逆に100%亡くなってしまいます。その時麻酔のリスクはからだ年齢は大丈夫だから1/1000ですね。となった場合はどちらを選択しますか?
麻酔する? しない?
ちょっと怖い終わり方かな。かっこつけようとしたら文章下手になりました。笑
ではまた明日