【ヘビの事を知ろう】

【構造的な特徴】

ヘビは、ほんと不思議。ヘビは本来地中で生きるように進化してきたため潜るために胴体が長くニョロニョロだし、目も透明な膜でカバーされ、耳の孔もなく、皮膚感覚が非常に発達しています。

①エサを丸呑みできるような顎の関節。開けるように下顎は骨同士は繋がってなくて伸びる靭帯で繋がっている。

②ヘビはまぶたが無く、まばたきもしない。代わりに鱗が変化した透明な膜(アイキャップ)が目の表面を覆っています。

③ヘビの口の奥の上部にヤコブソン器官という匂いを感じる嗅覚器官があり、チョロチョロと出している舌で空気中の匂いをとらえ、ヤコブソン器官に送り判断しています。わけわかめ。匂いを食べてるって事なの?笑

④ヘビの感覚器官には、視覚や聴覚以外にピット器官と呼ばれるものがあります。
赤外線感知器官であり、ここには多くの神経や毛細血管が集まっていて赤外線を感じ取る事ができます。その精度は数十cm離れたものの温度変化を0.1℃単位で知ることができるようです。

⑤ヘビはエサを丸のみした後に、心臓や肝臓、腎臓といった内臓の機能をあげ、代謝率が10倍にまで増加。

【生活的なポイント】

爬虫類は身体の匂いはほとんどありません。爬虫類は定期的に脱皮をし、皮膚は生まれ変わるため清潔で、毛も生えておらず、汗腺もないため、匂いが発生しません。
ただ、特にヘビは匂いが強くなります。なぜかというと、便や尿が原因です。多くの爬虫類は保温して飼育することから、さらに匂いがきつくなります。

ヘビはマウスなどの動物食なので、糞は草食よりも臭います。肉食動物は脂肪やタンパク質を消化するための消化酵素が多く、その分匂いが強くなります。また、ヘビは排泄を約1週毎にするので、匂いがより強力に感じます。排泄したら掃除をしてケージ内を清潔に保つことが、臭いを抑える一番のポイントになります。

【匂い対策3選】

①糞やオシッコ、食べ残しを取り除く→まじで重要。もうねカビカビのマウスとか出てきたら最悪
②床材の見直し→定期的に交換できるものがオススメ。キッチンペーパー使ってる人も多いかな。匂いがついても交換できるように飼育ケージもプラスチックの衣装ケースでもいいかも。
③消臭スプレーを使う→ふーつーうー。

【ヘビに多い疾患・脱皮不全】

脱皮が上手くいかないお悩みは多いです。古い鱗や皮が剥がれ落ちずに残り、ただれたり、感染が起こります。また、血行阻害により尾の先が壊死したりします。脱皮不全が起きて古い鱗や皮がのこると、そこから次の脱皮不全に繋がってしまうことも多いです

乾燥による脱皮不全は、湿度管理をきちんと行うことで回避できます。脱皮の際の湿度は60~70%ほどに保湿しておく必要があります。
保湿の方法は、いつもより霧吹きや散水の回数を増やす、保湿性のある床材を使用するなどがオススメです。

【なつくのか?】

なつきはしない。慣れてくる。慣れてきたら触り方(ハンドリング)を練習優しく持つ。コーンスネーク・アオダイショウ・ボールパイソンなど性格の穏和な子を選ぶとハンドリングが楽にできます。

ざっくりとヘビについてまとめてみました。ヘビの特殊さ、面白さを感じてもらえれば嬉しいです。では。

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