魔貫光殺砲は一発で漢字変換出るのに会陰尿道造瘻術は出ませんね。(なんの話w)
おはようございます
本日はお昼に実施予定の手術について簡単に説明したいと思います。
主に♂猫ちゃん♂
①繰り返す膀胱炎が内科療法(お薬やごはん)で管理できない
②何度も砂や石が詰まって尿が出なくなる
③尿道狭窄
上記の状態で薬などあらゆる方法を実施したが、どうにも解決できない場合に今回のオペが適用になります。
今日の猫ちゃんは膀胱の中に大量の砂や汚れがあって、管を入れて頑張って洗ってはいるんだけど汚れがすぐイカ飯みたいに尿道に詰まってしまって尿が出なくなると他の先生から相談がありました。
手術は簡単にいうとチンチンを切って根元の太い尿道を外に出すという手術です。
ポイントはしっかりと根元の太いところを出す。
尿道の内側の粘膜は当たり前ですが尿に触れてもかぶれないようになってる。ただ縫い付ける皮膚側はずっと尿にさらされると尿焼けでカブれちゃうので縫うときに粘膜を丁寧に利用する
メリットは
尿道が太くなるので物理的に詰まりづらくなる
デメリットは
尿道が短くなるのでバイ菌が侵入しやすくなる
丁寧な手術ができないと広げた尿道が再度狭くなってしまう事があります。僕自身は幸いにも経験はないですが、以前にオペしたけど穴が塞がってしまったという紹介来院も存在します。
手術を丁寧にできるのか、一つ一つの作業に理由を持って実施しているのか。そういうのが問われるオペだと思ってます。
膀胱炎は基本的には内科管理ですけどね。そんな尿道を太くするという最終手段もあるんだよという紹介でした。