【口腔ケア】歯磨きどうしてますか？

みなさん口腔ケアしてますか？？「うちの子歯ブラシ嫌いで」「準備の段階で逃げていく」などの声が聞こえてきそうです。

一般的にそれは当たり前の行動なので心配しないでください。自分だけが苦労しているわけではありません。「〇〇ちゃんは嫌がらないでブラシを使える」そういうできる子の情報だけが聞こえてくるので「うちの子は、、、」と絶望しがちです。

約80%は歯磨きすらしていないので、しようと思っている、悩んでいる時点で一歩先です！

理想は歯の周り(歯周ポケット)の汚れから歯周病が発生するので歯周ポケットの汚れを歯ブラシでかき出す様に丁寧に磨きたい！

絶望ですよね。笑

最初からそれができる子は、まれです。

ステップアップしていきましょう。

若ければ慣れるのが早いですし、年齢を重ねてても時間をかけて氷を溶かすようなイメージで少しづつ。

【ステップ⓪ 現時点での口腔内状態の把握】

現時点で「歯石がすごく付いている」「歯肉が真っ赤に腫れている」「ドブみたいな匂いがする」などの場合は、病院を受診しましょう。進行した歯周病で薬が必要な場合や、スケーリング、ポリッシングといって歯石を取って一度口腔環境をリセットするような処置が必要かもしれません。しかも重度の歯石の上を歯磨きしても、あまり意味をなしません。カツラの上に育毛剤かけてるようなもんです。重要なのは歯を支えてる歯肉の健康、歯周ポケットへのアプローチです。

【ステップ①顔周りを触って怒っちゃう子は、怒る原因を整理してみよう】

ステップ⓪で話したような重度の歯周病だと痛くて触らせてくれないのかもしれません。

性格的なものであれば、トレーニングが必要で、まずは「おやつ」をあげつつ「なでなで」。顔を触るついでに歯を触ったり、口をアーンとしてみたり、歯磨きなどはせず、そういうコミュニケーションを取ることを増やしたり、普段触るときも常に口を触ることを意識しましょう。

【ステップ②ジェルタイプ】

最近はジェルタイプ、甘めの液体で善玉菌や口腔内の殺菌作用のある商品が多数出ています。効果は限定的（補助的）なので、どれでもいいかなと思います。口を触るコミュニケーションの時にジェルを舐めさせたり、歯ぐきや歯にくっつけてみてください。

プッシュボトルタイプが片手で操作できるし、出る時に音もしないので個人的にはオススメです。

口の中にジェルを塗れる。

ここまでできたらたいしたもんです！！

【ステップ③歯磨きシート】

いよいよ本人たちから、見えてしまうグッツの登場です。口を触るコミュニケーションの延長で歯磨きシートを使用してみましょう。最初はおやつを食べながら休み休みでもいいし、慣れることに重きをおいていいと思います。

【ステップ④ 指サック型歯ブラシ】

だんだん物理的な刺激が加わってくるので、嫌がってくるかな？

基本は歯磨きをするとお得なんだよ。こんなに美味しいおやつが食べれる。とか褒めてもらえるとか本人の好きな事で少しづつ！

あまりにも嫌がる日は無理をしないのも大事です。

【最終ステップ⑤ 歯ブラシ】

毛先が柔らかいもの、歯ブラシのヘッドが小さく小回りの効くものが推奨されます。極細テーパー

細かくはどうしても磨けない場合は360°ブラシがついてる歯ブラシ。そこに美味しい味の歯磨きペーストつけてガジガジ噛みながら磨くのもひとつの手かなとも思います（歯周ポケット磨きには通常の歯ブラシがやはりいいですよ！）

ステップ④より⑤の方が楽だわ。など個人差あると思いますのでお好きな方を。

ステップは必ずしも順序立てる必要はないですが、ポイントは人と同じで歯周ポケットを磨く事です。ワンちゃんは虫歯になる事は珍しく、重要なのは歯周病ケアです！

がんばりましょう！！

歯垢（歯の汚れ）はバイ菌の塊です。キレイにしてあげたいですよね。

最後に。ひと昔前は硬いおやつで歯の歯石取ると言われてましたが、そういうオヤツとかオモチャあげる場合は人が指で「グっ」って押して跡がつく柔らかさが推奨。それ以上硬いものは歯がかけますのでご注意ください！！