抗がん剤は癌に効く薬 この認識は正しいのでしょうか
人では2人に1人が癌と言われている時代
犬猫やエキゾチックアニマル(ハリネズミは癌が多いですし、鶏も卵巣が癌になります。うさぎも、、などなど)たちも寿命の延長、検査機器、検査法の普及によって癌と診断される子は多くなっています。
癌の治療法には外科療法 化学療法 放射線療法が大きな三本柱として存在します。
そのほかにビタミンCが注目されていたり、癌の治る壺(笑)まで治療法は多数存在しますが大きな分類はこれら3つです。
抗がん剤はそのうちの化学療法に含まれます。
今回は入門編
抗がん剤とはどういったものなのかを簡単に説明します。これがわかると主に抗がん剤で起こる副作用の理解も深まると思います。
抗がん剤とは「細胞分裂が盛んな細胞の 分裂をできなくする薬」です
癌は自分達が増えることを第一に考えています。この自分達が増えるために必要なのが細胞分裂です。
若い人ほど癌の進行が早いのは、「細胞分裂が盛ん」だからと言われています。
抗がん剤を使うと分裂して増えたいのに癌は増えれません。まじ卍です。
細胞分裂ができなくなった癌細胞は壊されるか、細胞も分裂できずただ歳を取って死んでいきます。
ですので 実は抗がん剤は癌だけに効く薬ではないのです。
抗がん剤で最も気になるのは副作用だと思います。
これも 抗がん剤は「細胞分裂が盛んな細胞の分裂をできなくする薬」これが理解できていれば
副作用の理由も想像しやすいです。
身体で分裂が盛んな細胞は
①胃腸(胃腸の粘膜細胞がずっと一緒なら、きっと息が生ごみの匂いですよね。日々生まれ変わっています)
②皮膚(爪も髪も日々伸びてます。細胞分裂 新陳代謝が盛んな証拠です)
③骨髄(骨髄で作られる体を守ってくれる兵隊さんの役割の白血球、血を止める血小板、酸素を運ぶ赤血球なども若い細胞が働けるように日々生まれ変わっています)
ということは
抗がん剤を使用して副作用が出やすいのはこの3つですね。
胃腸の障害は吐きや下痢、食欲不振として
皮膚は脱毛 動物は脱毛はあまりなく毛の色が変わる事が多いかなと思います。あ。猫ちゃんはヒゲは脱毛されちゃいます。
骨髄はバイ菌などと戦う兵隊さんの白血球が少なくなれば風邪をひいて熱が出やすくなる。いわゆる感染しやすくなります。ですので歯が汚い子は要注意ですよね。
今回は「抗がん剤って癌だけに効く薬」だと思っていると、認識が少しずれちゃうかもしれないなと思い文章にしてみました。抗がん剤は人の副作用で「脱毛」って印象が強いと思いますが、抗がん剤の作用機序を考えると脱毛は起こり得ますよね。