猫ちゃんは膀胱炎になりやすい。そんな話を知っている方も多いかも知れない。実際にめっちゃ多い。
猫の病気の14%は泌尿器疾患(泌尿器疾患とは主に腎臓、膀胱)とのデータもある。猫の診察の7人に1人は尿関係か、、確かにそんな感じかも。
腎臓は今後お話するとして、今回はおしっこを一時的にためておく膀胱のお話。
猫ちゃんの膀胱炎の原因の1位はなんと原因不明膀胱炎!!なんと6割!人の間質性膀胱炎に似ているとか難しい話もあるけど、主にはストレスが原因と言われている。あんなに好きな時間に食べて寝て、ちょと待ってちょっと待ってお兄さん。ストレスってなんですのん♪って感じだが、猫ちゃんの飼い主さんならわかるであろう。彼ら、彼女らに人間の常識は通用しないと。猫は各々が王であり女王なんです。『わらわが気に入らんと言ったら気に入らんのじゃ』そしてかなりの綺麗好きというか汚れるの嫌い。
さてトイレに対して気に入らない部分、いわゆるストレスがある場合、膀胱炎になりやすい。というのは理解できたけど、
ではどういったトイレ環境が猫には推奨されるのだろうか。
ポイントは 3つ
①トイレサイズ 猫が方向転換できるように身体の1.5から2倍の大きさ
②トイレの形 猫砂がたっぷり入る深さ。しかし入口は、またぐのが大変じゃなく低くなっているもの。排泄があったか発見しやすいように屋根は不要
③トイレの数 いつでも清潔に使いやすく『飼育頭数+1個』トイレを設置
これらの条件が推奨されています。
そもそも、うちの子は今のトイレでトラブルもないし変えるのも面倒だし大丈夫だわと思ったそこのあなた!
猫のいやいやサイン出てませんか?出てなければ、その子の落ち着いている現在のトイレ環境をあえて変えなくても良いと僕も同意します。
さて、トイレいやいやサインとは 4つ
① 排泄の後、猫砂もかけずに猛ダッシュ!!
② 猫砂に触れたくないのか?トイレのフチに器用に立って排泄をする
③ トイレ内でおいでおいでと空中をかくような仕草をする
④ トイレのフチや周辺の壁をガリガリ爪で引っ掻く
このような行動がある場合はトイレ環境にストレスを感じている可能性があり、上記の推奨されるトイレの条件3つを参考にトイレを選び直してみるのも手かな?と思います。
僕も診察で膀胱炎が治らず困った猫ちゃんがいて、明らかにストレス性膀胱炎なんだけどストレスの原因がわからず。たまたまオーナーさんがゴミを捨てようと拡げていた大きなビニールゴミ袋の中に排泄。それからいっさいの膀胱炎症状が消失した猫ちゃんもいました。さっき紹介したポイントが大半の猫には推奨される環境だけど、中にはこういったイレギュラーボーイもいます。という猫のストレス性膀胱炎のお話でした。
ちなみに膀胱炎の症状は主に4つ
①トイレ行ったのに、またすぐトイレに行く頻尿感
②血尿
③トイレの時に痛くて う”ーとなく
④トイレのポーズはしているのに尿は全く出てない
ストレス性膀胱炎が最多の6割だけど膀胱炎の症状や見た目からは膀胱炎なのはわかるかもだけど、ストレス性かまではわからない。検査したら石や菌がいるかもしれないので上記の症状が出てる場合はもちろんお近くのどうぶつ病院へ
参考になれば嬉しいです。