現場に身を置いてると実感します。猫って突き抜けてる。
譲れないプライドというものを猫はそれぞれ持っていると思います。
「食欲がない」「気に入らない」 はほんとに食べません。もしも食べないことで亡くなってしまうとしても
『我が人生に悔いなし』と覚悟を決めたかのように最期まで食べない子もいます。(犬はお腹空いたら諦めて少し食べる印象)
しかも無理強いするとさらに強くストレスを与えてしまう事も。
例えばお腹が痛くて(胃腸炎 慢性腸症など)ご飯を食べない期間に少しでも栄養を!と思い。流動食を無理やり流し込む。その時はなんとか食べさせるのに成功して飼い主、獣医師側は満足する。治療の甲斐あり元の生活に戻れた時、その強制的に食べさせられたご飯は絶対に口にしようとはしない。その時の記憶が臭いとともにフラッシュバックするのだろうか。
お薬も同じ。例えば入院中、獣医師が苦いのを無理やり口に入れる。嫌がったけどこの子のため。泡ブクブクなってるけどなんとか飲ませるのに成功。治療なので仕方ない。治療終了し元の生活に戻れた定期検診で、久しぶりに再会。さっきまでなんでもなかったのに顔を合わせた瞬間泡ブクブクよだれダラダラでかわいそうな状況になったりする。記憶が戻ってしまうのだろう。これってトラウマになってるよなと実感するケースが昔は多かった。
ただ「食べること」、「お薬を飲むこと」は回復や治療にはもちろん必須で猫ちゃんが食べたいと思うまで待っている訳にもいかない。
選ぶなら方法は3つ
①投薬やエネルギーの摂取は必須。無理やり口から継続
②薬は諦める。ご飯でのエネルギー摂取は口からは諦めて点滴で。
③口を経由せず投薬。カテーテル(くだ)を入れて流動食。
①の方法で無理やりするとこうなる子も↓
②栄養点滴でカロリーだけ入れても口から取らないと腸が痩せてきて思うような効果を実感できない場合も
③推奨 鼻から入れて食道にたどりつく鼻カテーテルなら全身麻酔はせず鼻に局所麻酔たらして鼻からいれるだけ、粉薬、流動食もそこからストレスなく入れれる!
自分の子にカテーテルを設置するのに抵抗ある方もいるかもしれませんが、「設置して良かった」とおっしゃる方、受け入れてくれる猫ちゃんが多いです。しかも気に入らない、良いのはわかるがやはり可哀想だと思ってしまいみてられないなどの場合はスッと抜いて取っちゃえばオッケー
もしもムリやりご飯食べさせてる、頑張って介護している方がいたら、鼻カテは僕は好きです。猫ちゃんとの関係も壊れないですし。
最近は様々な流動食(腎臓用、お腹弱い子用など)も出てきてます。検討してみてください。
みんな腹ペコはかわいそう。飼い主さんも猫ちゃんも「治すための投薬」や「大好きなご飯」が大変になってしまってお互いに疲れないように!