【ワクチンについて私が思うこと】【まとめ】犬編

おはようございます

現時点での犬混合ワクチンについて私の考えを書いてみます

ガイドラインで必須とされているコアワクチンはパルボ、ジステンパー、アデノのワクチンです

感染すると命に関わるため接種が推奨されます。やっぱりパルボのワクチン打ってる子犬はパルボ感染症と診断した後の生存率は打たない子に比べて飛躍的に高いと実感してます。ジステンパー、アデノは遭遇した事ないです。

今まで、獣医師もワクチンは1年に1回打たないといけないものと信じていましたが、最近の研究でコアワクチンは3年くらい効いてるかもと示唆されたのとバリアが体に残っているのか調べる検査が血液検査(抗体価検査)で可能となり予防の仕方に変化が出てきています

バリアがまだ残っている場合はワクチンを打つ事自体意味をなしません。だってバリアあるのにさらにバリアを足す必要性はありませんよね。打てば打つほどいいわけではないです。最低限あればオッケー

しかもワクチンを過剰に接種することで免疫介在性疾患を引き起こしている可能性も示唆されています。

ワクチンシーズン後にIMHA(免疫介在性溶血性貧血)が続く気もする。気のせいかな。

ということで

私の現時点の結論としましては

ワクチンは子犬の時にしっかり接種する。

複数回接種が必要で4ヶ月未満だと母犬から引き継がれたバリアで子犬は守られているんですが、子犬にワクチン打つとお母さんのバリア強力なのでワクチンの成分もバリアしちゃうのですぐに効果が切れちゃうんです。すごいですね母の愛。

ガイドライン上、子犬は約2ヶ月でワクチン開始。1ヶ月毎に接種。4ヶ月齢で最終ワクチン。その後は大人と同じ。

3年効いてるかもと言って3年間病院に来ないのは健康診断の意味からも避けたいので

年に1回は病院で抗体価検査でコアワクチン足りてるかチェック(±ドック)を受け

足りてれば今年はバリアあるから接種は1年間免除

足りてなければワクチンを打つ

それが本人への必要なコアワクチンガイドラインかなと思ってます。

レプトスピラというワクチンに関しては少し考え方が難しいです。

いわゆる7種。9種とかいわれるワクチンの増えてる分はレプトスピラ予防です。

レプトスピラは人のインフルエンザみたいに型があっていろんな型の予防が入ってます。厳密なワクチンでの効果期間は8ヶ月程度。本気で予防するならレプトスピラだけはある程度の期間で追加接種する必要があるのかなと思います。

ノネズミのオシッコやレプトスピラに感染している動物の尿から感染します。

北海道は歴史上7件しか発生していないので予防の意義は少ない(温暖化で今後は注意が必要?)と思っていますが、西日本では比較的普通に報告はありますので予防は大事だと思います。レプトスピラは流行地においては接種が推奨されるとなっています。

正直僕はレプトスピラ症例に出会ったことがないのでリアルな話はできないのと予防がどこまで重要かの話を実感を持ってお伝えできません。流行地域の方はかかりつけ医との相談をお願いします!

現時点での混合ワクチン接種への考えを書いてみました。

次回は猫編

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