ノミ・ダニについて【前半戦】

前回までフィラリアを解説してみました。同時に予防を考えるノミダニ。

どうして予防が必要かというと、人獣共通感染症といって人にも影響の出る病気を運ぶから。ノミに関しては痒み、ダニに関しては病気の媒介や貧血など命に関わる症状が出る場合があるため予防が必要です。

【ノミ】

北海道はノミの発生がほぼないので情報発信能力が私自身低いのですが、一般的には外からお散歩などで家に持ち込まれ、16℃以上の環境があると繁殖し爆発的に数が増えます。部屋へ持ち込まないよに散歩の後に玄関でブラッシングなども有効です。数ももちろん問題なのですが、痒みが非常に問題です。ノミは一匹でも皮膚に寄生すると身体全体がアレルギー反応により異常な痒みを引き起こします。しかも相手は一匹なので全身を探してもなかなか本体は見つからないという事も多いのです。

痒みというと食べ物というのが一般的な認識としてあると思いますが、痒みの原因として食物アレルギーの占める割合は10%程度。圧倒的1位はノミだったりします。ノミのお薬をのんだり滴下していればそういった心配は不要になります。これは非常にありがたいですね。

僕はノミ予防ってもちろん重要だと思いますが、年中予防が必要かというと理想はそうかもしれませんが、屋外でノミの活動が活発化する暖かい時期、ダニの予防と同じ期間で実施でいいのかなと思ってはいます。ただし予防期間は地域により異なります。沖縄は暖かいので長い期間予防が必要だと思います。

【ダニ】

夏はもちろん秋付近も意外と多いというのが驚きですよね。これは全国調査なので、お住まいの地域に合った期間で予防しましょう。地域のどうぶつ病院なら「予防はこの期間」と明確に教えてくれますよ。

さてダニに関しては比較的暖かい地域に発生する病気という印象だったのですが、温暖化の影響かダニの病気というのがだんだん北上しています。

北海道でもSFTSという血を止める血小板というのが減ってしまう命に関わるウイルスを持っているダニが見つかっています。そういったダニが持ってくる病気というのが今後も増えてくるだろうと予測されます。以前まではフィラリアは絶対予防。ダニはオプションというイメージでしたが。しっかりとした予防習慣というのが必須だと思います。

ダニは吸血前は3mmと非常に小さくどうぶつは毛もあるため視認するのは困難です。いきなり吸血するかというと、まずは草などから体に飛び移り、皮膚の柔らかめのところまで移動します。犬は耳、目の周りが噛まれることが多い印象です。噛んでからすぐにウイルスが入る訳ではないみたいで、噛んだ部分が外れないようにコンクリートみたいな成分を出してお口と皮膚をロックします。それから吸血する様です。やぶや草むらなどで散歩のときに寄生する機会を狙っています。緑が多い場所に近づくときには、ダニ注意。見えないけどw

ですので日々の対策としては吸血される前に払い落としたいので、散歩後のブラッシングは有効だと思います。

明日は具体的な予防薬種類と私が実際に使っている組み合わせの紹介です。

では1日がんばろー。おー。

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